イケメンSPに守られることになったんですが。


「くっ……はは……っ」



絶句していると、リョウさんは突然笑い出した。


壁から私を解放し、ふたりの体の距離があく。



「ホントにドキドキしてんじゃねーよ。からかっただけだっつうの」


「……っ!」


「赤すぎんだろ、お前。何その顔。みたらしだんご?ありゃ茶色か」


「~~~~っもうっ、バカッ!!」



軽くたたいてやろうとした手は、すっとかわされてしまった。さすがSP……こんなところで発揮しなくてもいいのに!



「面白れえな、お前」



リョウさんは大きな手で私の頭をぽんぽんとなでた。


それは、亮司さんと同じで、優しい力加減だった。



「…………」


「ところでお前、いつまでそこにいるつもり?」


「へっ……」


「俺はかまわないけど」



そう言って、リョウさんはダサGパンに手をかける。



「……っ!」



私は慌てて部屋の中から脱出した。


う~~~、人をからかうのもたいがいにしろッ!!


ドアを閉めて背中をくっつけると、後からリョウさんの押し殺した笑い声が聞こえてきた。


あほか。誰が11歳も年上のオッサンに、ドキドキなんかするか。


してないもん。


絶対、してないもん。


だからもう、からかわないで。


そんな暗示をかけないで。





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