イケメンSPに守られることになったんですが。


お任せすると言ってしまった以上、覚悟を決めた私は、微動だにせずに座っていた。


そんな私の髪を、佐々木さんは迷いなくサクサク切り落としていく。


ああ、この人は上手なんだな。


切りながらあれこれ迷う人って、多分下手なんだと私は思っていた。



「中園さん、話しやすいとか癒し系とか言われません?」


「いえ……面白いとしか」


「そうですか?

絶対癒し系だと思うな」



私が逆に癒されたいわ。


心の中で毒づくと、それを見透かしたように佐々木さんが言う。



「でもそうやって無意識に人を癒してる人って、疲れちゃうんですよね。

癒しパワーを他人にあげちゃうから」


「…………」



そんなことない。


私は癒し系なんかじゃない。


私は、ひとりの男を甘やかしてダメにした経歴しか、持っていません。



「だからあなたみたいな人が彼のそばにいてくれたらいいのにな。

私完全に、彼のお母さんの気持ちです」


「……お母さんが薦めてくれても、本人が了承してくれなきゃどうしようもありませんね」


「そこです。あの人あんなに大きいのに臆病だから、多分自分からこんな若い女の子に手は出せません。マルタイさんだし。

だから中園さんからガンガン行くしかないですよー」


「仲人かっ!」


「あはは、そのツッコミおもしろーい」


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