イケメンSPに守られることになったんですが。


行けたら行ってるよ!


毎日同じ家にいるんだから、押し倒すよ!


あなたみたいに自分に自信があればね!


……とはやはり言えず、唇をかみしめる。



「…………」



佐々木さんも黙って、ハサミを動かす。


やがてハサミが置かれ、ブローされて、勝手にワックスまでつけられた。



「うん、かわいいです!」



預けていたメガネを差し出され、しぶしぶ鏡を見ると……。



「うおっ」



そこにいたのは、見事な丸みのあるショートボブにされた私。


なんとか48とかいうアイドルグループの背の高い美人さんがちょっと前まで、こんな頭じゃなかった?


耳も首もまる見えで、スースーする。



「だ、大丈夫っすかコレ」



変な話し方になってしまった私に、佐々木さんは鏡の中からそのお美しい顔で微笑みかける。



「大丈夫です。絶対似合うと思ったんです。

中園さん、頭が人より小さくて形が良いから」



そんなの、初めて言われたけど……。



「ほら、鏡ちゃんと見てください。

中途半端な長さのときより、顔がはっきりして見えませんか?」


「そ、そう言われればそんな気も……」


「絶対かわいいですって!」



人は連呼されると、その気になる。


うん、髪形はかわいい……かも。


顔は一緒だけどね……。




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