イケメンSPに守られることになったんですが。
「これなら、明日の合コンもバッチリですねっ!」
……赤信号でこちらを向いた亮司さんは、親指を立ててにっこり笑っていた。
ほらあぁぁぁぁ!
こういうオチがつくと思ったんだよ!!
もうっ、私ばっかり切なくなったりドキドキしたり、翻弄されてバカみたいだ!!
っていうか、本物のバカだ。
亮司さんは、気を使って褒めてくれただけだと思う。
そう思うのに、まだ嬉しいなんて……本物のバカに間違いない。
「佐々木さん、すっごく綺麗ですねー。性格もいいし。
あんな人逃すなんて、バカですねー」
「ちょっ、中で何を聞いてきたんですか!?」
「秘密です」
「ううっ、あいつめ、余計なことを……」
反撃が成功したのか、亮司さんは恥ずかしそうに頭をかく。
そして、小さくつぶやいた。
「あそこ以外、美容院なんて知らなかったんです」
と。