イケメンSPに守られることになったんですが。


すると、無情にもカーテンがシャーッと開けられてしまった。


うおっ、何をする!!



「わ~、か~わ~い~い~!

すっごくお似合いですよ~!」



どこがどう似合ってるんだ。それを説明したまえ。


ツッコミたい衝動を抑えていると、



「……いい……」



近くでその様子を見守っていた亮司さんが、ぽつりとつぶやいた。


そして、にこにこ笑って言い直した。



「とてもお似合いですよ。
どこのお嬢さんかと思いました」


「…………」



かああ、と顔に血が登る。


いつもすっぴんノーブラ、おまけにジャージでウロウロしていた方がよっぽど恥ずかしいと思うんだけど。


おめかししてほめられるのは、やっぱり嬉しい……。
そして照れくさい。


たとえ、ほめてくれたのがかつてダブルジッパーのおっさんだったとしても。


好きなひとにほめられた……。


適当にありがとうとでも言えばよかったのに、私は照れくささのあまり、無言でカーテンを閉めなおして隠れてしまった。


どうせ、「これで合コンでの勝利は間違いなしですね!」とか言って落とされるんだ。


舞い上がっただけ、地上にめりこんだときの衝撃は大きい。


冷静になれ、冷静に……。


私は頬を2度たたいて、いつものらくちんな服で試着室を出た。




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