イケメンSPに守られることになったんですが。
ねえ……。
あんたの話にもっと真剣に耳を傾けていたら、もっと早く、あんたを止められたんだろうか。
こんな完全なテロリストにする前に、普通の人間に戻すことができたんだろうか。
「ねえ、もうやめよう。公安が真相にたどり着いたら、あんたたちが解放しようとしているテロリストのことだってすぐにわかる。この計画は無効だよ」
あたしは必死に、カズヤに語りかける。
「そうだな……だから、無効になる前に」
カズヤは口の片端を上げてニヤリと笑う。
「お前をさらって、人質にするんだよ。
それで政治犯の解放を早める。
言うことを聞かなければ、都内のあちこちで無差別テロが起こるから、警察はいいなりになるしかない」
「そんな……」
人質って……。
「政治犯たちが解放されたら、それぞれの仲間たちが刑務所に大勢迎えに行くだろうな。
警察は大混乱だ。
その混乱に乗じて、俺たちのリーダーを奪還する」
カズヤはなぜか私にべらべらと自分たちの計画を話し続けた。
どうだ、すごいだろう。
そう言うように。
「リーダーを奪還したら……私は、どうなるの?」
「死にたきゃ殺してやる。
だけどお前は文章力があるから、俺たちの作る会報やチラシの文を書かせてやってもいいと思ってる。
どっちにしろ、爆破事件の目撃者であるお前を、自由にするわけにはいかないな」