イケメンSPに守られることになったんですが。
「……!!」
カズヤは一瞬だけ、体をこわばらせたけど……。
「そんな脅しが通用するか!その女を渡せ!」
ナイフを片手に、全速力でこちらに向かってくる!
「渡すわけねえだろっ!!」
リョウさんが怒鳴り、引き金を引こうとする……。
そんなの、ダメだってば!
「撃っちゃダメ!」
私はカズヤを無視し、リョウさんに向かって叫ぶ。
その声が届いたのか、リョウさんは一瞬驚いた顔をした。
そして舌打ちをし、銃を投げ捨て……
敵より早く、私の前に立った。
ナイフが、リョウさんの胸を狙う。
私をかばうため、リョウさんは真正面からその腕を受け止め……。
「うらぁっ!!」
長い足で相手の手首を蹴り上げる。
ナイフが宙を舞い、地面に落下する前に……。
「この、クソテロリストがぁぁっ!!」
前にも聞いたような台詞を吐きながら、リュウさんはカズヤの体の下にすべりこみ……。
──ダァァァン!!
彼の体を背負ったかと思うと、そのまま勢い良く地上にたたきつけた。
「ぐう……っ!!」
背中を打ち付けたカズヤに馬乗りになり、リョウさんは腰のあたりを探る。
これで逮捕かと思われた、そのとき……