イケメンSPに守られることになったんですが。
やがて車は目的地に到着。
有名居酒屋チェーンには当然、駐車場はない。
リョウさんはたくさんのタクシーにまぎれて、お店の前の道路に車を停め、そこから透視で見張ってくれると言った。
「あっ、麻耶ちゃん!時間通り!」
店の前で待っていてくれたエリカが、大きく手を振る。
相変わらずかわいいな。
合コンは憂鬱だけど、友達に久しぶりに会えたのは、やっぱり嬉しい。
「ひさしぶり、エリカ。元気だった?」
「うん!っていうかどうしたの?麻耶ちゃん、前の彼と別れてすっかり汚くなってたのに……今日は超かわいい!」
汚くって……仲の良い女友達は遠慮が無くていけねーや。
ま、いいか。ほめてもらったし。
「みんな集まってるよ。行こう」
そうして私は、居酒屋だとかバーがいくつも入っている雑居ビルに足を踏み入れた。
車の方を振り向くと、リョウさんが窓を開けてタバコを吸っているのが見えた。
もう……大丈夫かな、あの不良SP。
……お願いだから、ちゃんと見ててね。
お願いだから、他の女の人を見てたりしないでね。