イケメンSPに守られることになったんですが。


せ、せ……処理って……。



「もうっ!やっぱり最低!」


「バカ、大事なことだぞ。
俺は亮司のために仕方なく……」


「ウソばっかり!」


「ははっ、子供にはわかんねーか」



信号が黄色に変わり、リョウさんは車の速度を落とす。


ぽんぽんと頭をたたかれ、ぶうと膨れた瞬間に、信号は赤に変わった。


そのとき……。


リョウさんが、不意にこちらを向いて、言った。



「大人だってな……。
寂しくてしょうがないときが、あるんだよ」



その顔は……。


たしかにリョウさんだったのだけど、一瞬だけ。


寂しげな、亮司さんの顔に見えた。



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