イケメンSPに守られることになったんですが。
近藤さんの肩を持ち、私から離したのは……もちろん……。
「リョ、ウ、さん……っ!」
「?知り合い?もしかして、お父さん?」
「こんな若い親父がいるか、ボケ」
リョウさんはいつものトラの目で、近藤さんを威嚇する。
「じゃあ、お兄さん?」
突然のことに驚いたのか、近藤さんはボケ続ける。
「お前には関係ねえ。行くぞ、麻耶」
「あ、ま……っ」
近藤さんをかわして私の腕を突然ひっぱるリョウさん。
足元がおぼつかない私は、その場でステーンとこけてしまった。
「なにやってんだよ、ほんっとにお前はっ!」
リョウさんはイライラした声で言うと、さっと私をお姫様抱っこする。
「リョ、リョウしゃん……っ」
「うっせえ、黙ってろ」
ああ、突然の高低差にくらくらする……。
私はリョウさんの首にしがみつく。
リョウさんはそのままツカツカと歩き、私がいた個室へと向かった。
そして。
その前まで行くと、声が聞こえてきた。
「近藤と麻耶ちゃん、遅いなー」
「そのへんでチュッチュしてんじゃないの?」
「やだぁ、はやすぎー!」
「でもわかんねーぜ。近藤は昔から変わってて、正統派の女の子より、ちょっと変な子が好きだったから」