イケメンSPに守られることになったんですが。
……みんなに向かって、ふるふると首を横に振る。
彼らは私の意志を汲み取ったのか、それ以上は何も言わなくて……。
その場がしんと静まり返った、そのとき。
「来い!」
リョウさんが怖い顔で、私の腕をつかんだ。
まるで、ちぎれそうな勢いで。
「え……っ」
「篠田、返事は保留だからな!
ちょっと待ってろ!」
リョウさんは一方的にそう言うと、私を引きずってSPルームを出てしまった。
「ちょ、リョウさ……っ」
「いいから、来い!」
私たちは警視庁内を歩き、リョウさんはあるドアの前で突然立ち止まるとそれを勢いよく開け、その部屋の中に私を引き入れた。
後ろ手でドアをロックされた音が聞こえ、自分たちが密室ででふたりきりになったことを悟る。
見回すと、そこは……今は誰も使っていない、小さな会議室みたいだった。
リョウさんは私の手を離す。
だけど解放されるわけはなく……。
──ダン!
その両腕で柵をされ、壁に縫い付けられる。
「テメエ、おとりになるなんて、ふざけんじゃねえぞ。
アホか。バカか。
何でも良いから、篠田に『ごめん、ウソ』って謝ってこい!」
目の前の顔は、これ以上ないくらい怒っていた。