イケメンSPに守られることになったんですが。


「……行くぞ」


「はい……」



とうなずいてはみたものの、やっぱり怖い。


敵がどれくらいいるのか、どんな武器を持っているのか、私は全然知らないんだ……。


本当に、生きて帰れるのかな……。


ちょっとビビッてしまったのが伝わったのか、亮司さんが私の頭をなでた。



「大丈夫、俺が守るから」


「……!」


「俺が最後まで、麻耶を守る。

昨日けちょんけちょんに言われて悔しかったから」



ああ、そう言えば……。


私、リョウさんしか聞いてないと思って、けっこうひどいことを言ったよね……。


無事に帰れたら謝ろうと思ってたんだけど。


小さくなっていると、亮司さんは小さく苦笑した。


そして、私の頭の傷に……。


ふわりと、軽くキスをした。



「……!」



これ……おっさんの呪いだ!


買い物に行ったとき、和也に襲われて、そのあと呪いをかけられたんだっけ。


結局デコからヒゲは生えなかったけど……。


思い出して恥ずかしくなっていると、亮司さんはいたずらみたいに一瞬だけ、唇にもキスを落とす。


そして、まるでリョウさんみたいにニヤリと笑って言った。



「……無事に帰れたら、覚悟しておけよ?

あの朝の続き、やり直してやるから」



< 369 / 438 >

この作品をシェア

pagetop