イケメンSPに守られることになったんですが。
な、な、何それーっ!?
「亮司さん、キャラ変わってる……!」
「ああ……今のはたぶん、リョウの部分が……」
「部分?」
って、どういうこと?
リョウさんは分身であって、『部分』ではないよね?
ぽかんとしている私の背中を、亮司さんがぽんと叩く。
「そんなこと言ってる場合じゃない。
行くぞ!」
「ま、ま、待ってよぉぉ!!」
あなたが私を動揺させているんですよっ!!
ツッコむ暇もなく、亮司さんが私の手を引っ張って走る。
私は引きずられるようについていく。
すると、後ろから地下室を見に行った人たちが現れ、身を低くしていたにも関わらず、私たちはすぐに見つかってしまった!
「いたぞ!人質と警察だ!!」
廊下に声が響くと同時に、どたどたと足音がして部屋のふすまが開く。
中は仕切りを取り去りぶちぬいているようで、広い宴会場みたいになっていた。
古くてかびくさい畳のにおいに鼻がやられそう。
ここが……潮騒の会の、アジトだったんだ。