イケメンSPに守られることになったんですが。
つ、つよ……っ!!
めちゃくちゃ強いんですけど!!
でも、ひとりじゃいくらなんでも……。
心配した途端、後ろから追ってきた敵の足音がした。
そして上階から階段をおりてくる人々の足音や、怒号も。
やばい……!
私も、どうにかしなきゃっ!
私は震える手で、亮司さんの体に手を伸ばす。
「麻耶?」
「ちょっと、借ります!」
そして……。
私はホルダーから銃を抜き、亮司さんの背中に自分の背中をくっつけた。
そして、亮司さんの後方……つまり、私の前方から迫る敵に怒鳴る。
「私、目ぇ悪いんだから!
ぼやっとしか見えてないから、どこに撃つかわかんないよ!
素人の流れ弾に当たりたくなかったら、それ以上近づかないで!」
げっ。
テロリストたちがそう言った気がした。
こういう銃器は、素人が触ると暴発もありえる。
プロに狙われるのと同じくらい恐ろしいだろう。
「麻耶っ、危ないから……」
「大丈夫、私リョウさんの手元、ずっと見てきたから。
記憶力だけはいいから、どう扱っていたかは、わかってる」
私はわざと、周りに聞こえるように言った。
すると銃を持っていないテロリストたちが、ざっと一歩引くのがわかった。
「……キミって人は……婦警の素質があるよ」
「おほめに預かり恐縮です、高浜警部補」
「悪いが、ほめてない!」