イケメンSPに守られることになったんですが。
「ダメ、だってば……」
亮司さんの大きな手が、ついに服の中の下着に触れる。
「言っただろ、続きをするって」
「……っ、そうじゃ、なくて……。
イヤなんじゃ、なくて!」
「じゃあ、なんなんだ」
亮司さんは手を止め、私を見る。
ああ、この人もこんなに余裕のない顔をするんだ。
私はそれが少し、嬉しかった。
私だって、あなたと結ばれたい。
だけど……。
「……お腹の傷とか足の傷、開いちゃわない……?」
合計で何十針と縫った……よね?
「…………あ」
私の言葉を聞いて、亮司さんはがっくりと肩を落とした。
「そうだった……あと3週間は激しい運動は禁止だった……」
激しい運動……。
そう言われると恥ずかしいですが。
うーん、気の毒……。
私は女子だし、これから乙女週間の予定だから、我慢できるけど。
「しょうがない。キスだけで我慢する」
亮司さんは残念そうな、ちょっといじけたような顔をした。
それがかわいくて、私は笑ってしまう。
「うん……。
大丈夫だよ。黙ってどこかに行ったりしないから」
「当たり前だ」
そう言うと亮司さんは私にキスをして、囁いた。
「3週間後……覚悟してろよ?」