イケメンSPに守られることになったんですが。
マンションに着いたときには、私はもう立派な病人と化していた。
咳は止まらないし、寒くて寒くて、動けない。
「馬鹿だな、どうして早く言わなかったんだ」
亮司さんはそんな私をおんぶして、部屋の中に運んでくれた。
そっとリビングのソファに横にさせられると、すぐに仕事用のブラウスとスカートを脱がされる。
いつもはドキドキするその一連の動作も、今日は余裕がなくて、何も感じられない。
あっという間に楽ちんな部屋着にされた私に、彼は毛布と布団をかけた。
「ちょっと薬局に行ってくる。
薬と食料を調達してくるから、ここで待っていろよ」
寝室まで運ばないのは、ここで何か食べさせようとしているからだろう。
声を出す気力もなく、こくりとうなずく。
すると亮司さんは、スーツのままバタバタと急いで外に戻っていった。
「すぐに帰ってくるから!」
ドアが閉まる直前、そんな声が聞こえた。
「げほっ、げほ……」
咳が止まらない。苦しい……。
「けど、お仕事……」
私はふらりと立ち上がり、自分の部屋に向かう。