イケメンSPに守られることになったんですが。
「ありがとう……」
正直食欲は全然ないけど、これは食べなきゃばちがあたる。
のっそり起き上がると、目の前のテーブルに置かれたうどんに口をつける。
……うん、おつゆはやっぱり一回煮た方がおいしいよね。
でも、じゅうぶんだよ……。
「あったかい」
じわりと涙がにじんで、そばにあったティッシュをとった。
鼻を拭くふりをして、顔に当てる。
すると横に座った亮司さんは、私から箸を取り上げた。
「ほら、さぼらないで食べる。口開けて」
「え、いいよ、自分で……」
「ダメだ。任せておくと、食べながら寝てしまいそうだから。
これを食べたら粉薬を飲むという任務が残ってるぞ」
怖い顔でそう言うと、亮司さんは「あーん」と、私に口を開けるように要求する。
たしかに、疲労がピークに達したとき、ご飯を食べながら寝たり、お風呂の中で寝たりして、亮司さんには何回か心配をかけた。
私は観念して口を開ける。
亮司さんは親鳥のように、私にせっせとうどんを食べさせた。