イケメンSPに守られることになったんですが。
「うひょ……!」
戻ってきた私の前には、ほかほかのホットサンドとサラダとコーヒーが置かれた。
さっき高浜さんが頼んでくれたルームサービスだ。
こんなちゃんとした朝ごはん、いつぶりだろう。
昨日の夕飯を食べ損ねたせいか、おなかが早くそれをよこせと鳴く。
じゅるりと唾液を飲み込み、「食べて良いですか」と一応聞いた。
高浜さんは、「はい、体力をつけておいていただかないと」と笑う。
もちろん、彼は立って見ているだけで、一緒にテーブルにつくことはしない。
SPって大変だなあと思いつつ、私はそれをぺろりとたいらげた。
「ごちそうさまでしたー」
ぷはー。
顔を洗ったあと、化粧水から乳液からごちゃまぜになったオールインワンゲルを塗っただけのすっぴんで、私は時計を見る。
「9時か……」
いつもなら、とっくに出勤している時間だ。
残り少ない今月は、全部休み扱いにされてしまったから、ちょうど良かったと言えばちょうど良かったのかもしれない。
無職。
それが今の私の肩書きだった。