わたくし、政略結婚いたします!?
「か、からかったんじゃないなら、どうして急にあんなこと……」
言ったの。
そう言おうとしたけれど、突然首筋に感じた柔らかい感触に身体がびくりと竦んで、それと同時に息を呑んでしまって、できなかった。
「ひゃっ」
強く吸われて、無意識のうちにそんな声が漏れてしまう。
触れたのが、私の首筋に顔をうずめたレナルドの唇だと理解するのに、そう時間はかからなくて。
どうしてこんなことをしてくるのか全く分からず頭の中はぐるぐると混乱していた。
「ちょ、ちょっと、何して」
「……美味かった」
頑張って後ろに首を回そうとした私に、ようやく唇を離したレナルドが耳元でそう囁いた。
「っ!」
耳に触れそうな距離。