わたくし、政略結婚いたします!?
「では、私が代わりに説明いたします。単刀直入に申しますと。あなたにはこちらの傲慢男、レナルドと結婚していただきたいのです」
淡々と、黒髪はそう言う。
私はただ黙って聞いていた。
「その代わりに、あなたのお母様の葬儀は私たちの費用で行いましょう」
「おいエディなんか一言多くなかったか?」
傲慢男とか聞こえた気がすんぞ、という金髪の文句を、黒髪は華麗にスルーした。
「気のせいでしょう。…さて、アリア様。どういたしますか?あなたが先程ナイフをもってらっしゃったのは、あまりの貧しさにお母様の葬儀も行えない、これからの生活費もない、それに絶望したからでは?」
「……」
私の生活なんてどうでもいい。
そう思っていた。
……でも、確かにそれもあったことも確か。
「ならば、あなたが選ぶべき道は一つでしょう」
エディ、と呼ばれた黒髪の男は、無表情のまま、そう言った。
「レナルド様と、ご結婚なさいませ」