わたくし、政略結婚いたします!?
「はあ……」
結婚式、そしてその後のいろいろな挨拶回りといった、今日の全ての日程を無事終えた。
私はようやく窮屈なドレスを脱いで、ベッドに沈み込む。
「疲れた……」
大きく息を吐きながらそう言った私に、着替えを手伝ってくれていたメグがクスッと笑みをこぼす。
「お疲れさまでした!とってもお綺麗でしたよ!」
「……ありがとう」
むくっと上半身を起こして、メグが差し出してくれた水の入ったコップを受け取る。
「じゃあお風呂行きましょうか!早く旦那様のところにいかなければならないですし」
るんるんと準備をしながらメグが言う。
私は両手でコップを持ったまま、ゆっくりと首を傾げた。