わたくし、政略結婚いたします!?



「……どうしてレナルドのところに行くの?」


このままいつもどおりお風呂に入って寝るだけだと思っていた私は、メグの言葉を不思議に思ってそう訊くと、メグは驚いたように私を見る。


ただでさえ大きな瞳がさらに大きく見開かれた。



……そんなに驚かなくても。


私、そんなに変なこと訊いた?



不思議に思いつつメグの答えを待っていると、しばらく固まったままだったメグがはっとしたように我に返った。



「な、何をおっしゃってるんですか!おふたりは今日からめでたく夫婦なんですよっ!?今日は準備の都合上この部屋を使いましたが…。

もうアリア様の部屋は旦那様の部屋と一緒です!」



一気にそうまくし立てたメグに面食らいながらも、私は彼女の言葉をもう一度頭の中で反芻した。


しかし私がメグの言葉を理解するより先にメグは更に言葉を続ける。

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