わたくし、政略結婚いたします!?


「初めてがあんな素敵な方だなんて羨ましいです!ささ、身体を清めに行きますよー!」


「待って待って!!」


私は、もうすでに上機嫌で歩き出そうとしていたメグの腕をガシッと掴んだ。


引きとめられたメグは、不思議そうに私を振り返る。


「どうしました?」


どうしてこの子はこんなに平然としているんだろう。


「そ、その…!それって……、絶対やらないといけないの?」


恥ずかしくてどうしようもなくなりながらも訊く。


するとメグはきょとん、と私を見て。


「当たり前じゃないですか」


と言った。


私はがっくりと肩を落とす。


「え?嫌なんですか?」


「嫌、っていうか……」


いきなりすぎて、頭がついていかない。


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