わたくし、政略結婚いたします!?


「……好きなのよ」


「は……」



間の抜けたレナルドの声に、私はバッと顔をあげて、その整った顔をまっすぐに見つめた。


「好きなの!あんたのことが!」


震える声で。


だけど、はっきりと。


想いを告げた私を、レナルドは信じられない、とでもいうような表情で見ていた。



……いいわよ。


どうせ、私のことなんか嫌いなんでしょう?


そんなの、分かってるもの……。



私は思わず目線を伏せた。



「……っ!」



瞬間、椅子から立ち上がったレナルドが、私が掴んでいた手とは逆の手を私の背中に回してきて。


ぐっと強く引き寄せられて。



気が付いたら、レナルドに強く抱きしめられていた。

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