わたくし、政略結婚いたします!?
直に伝わる体温が昨日のことを思い出させて、どうしようもなく心臓が駆け足を始める。
「ちょ……っ」
「恥ずかしかったか」
「当たり前でしょ!」
「嫌だったか?」
「……それ、訊くの?」
そんなわけないって言ってほしいんだ、きっと。
私の不機嫌な声に、レナルドは低く笑った。
そんな振動さえも、伝わってくる。
「……悪かったな、余裕なくて優しくしてやれなくて」
「……わからないわ、そういうの」
だって、初めてだったんだもの。