わたくし、政略結婚いたします!?
まだ、あんまり実感わいていないのよね。
レナルドと夫婦だってこと。
レナルドが、私のこと、好きだって言ってくれたこと。
朝になったら、なんだか昨日のことが全て幸せな夢だったような気さえして。
「……ちょっと聞いてもいい?」
部屋を出る前に、のろのろと服を着ているレナルドに向かって声を掛ける。
すると、なんだ、と声が返ってきた。
「……私のこと好きって言ったわよね?」
「……愛してるが?」
さらっと返されて、かあっと顔が熱くなった。
なに、コイツ!!
「そ、そう。なら、いいの……」
普通に「言った」って返してくれればそれでよかったのに!
と思いながら、私は赤くなった顔を隠すようにくるりとレナルドに背を向けドアノブに手を掛けた。