わたくし、政略結婚いたします!?
「アリア」
「っ!?」
いきなり背後から声を掛けられて、驚いてびくっと身体が竦む。
「なんでそんなこと訊くんだよ。……信じられないのか?」
ドアノブを握った私の手を、上から握ってレナルドがそう言う。
すぐ近くで響く、不機嫌そうな低い声に、背筋をなにかがぞわりと通り過ぎた。
服を着る途中だったために、シャツのボタンもほとんどとまっていない中途半端な格好なレナルドなのに。
それなのに、それにすらキュンとしちゃうなんて。
私、どうかしてるんじゃないの…!
「そ、そういうんじゃないの。ただ、……んっ!」
言葉がまだ終わらないうちに顎をぐっと掴まれたと思ったら、覆いかぶさってきたレナルドに、無理やり唇を塞がれる。
甘いキスに頭がぼうっとし始めた頃、ようやく唇が解放される。