わたくし、政略結婚いたします!?
私には大きな客間が与えられた。
何人寝られるんだろうという大きさのベッド。
一体何の部屋かと一瞬理解できなかったクローゼット。
屋敷につれて来られてすぐに、今までの着古した町娘の着る様な服は着替えさせられ、気が付いたらひらひらの姫ドレスを身に着けていた。
久しぶりのコルセットの感覚に、息がつまりそうになった。
けれど、身体が覚えていたのか。
1週間経った今ではもう締め付けられるその下着にも慣れ、足首を隠す長いドレスにも慣れた。