わたくし、政略結婚いたします!?

私は憂欝な気持ちになりながら、自室に戻った。


部屋ではメグが待ってくれていて、そのままお風呂に向かう。


初日は、まるで当たり前みたいに数人の侍女が私の身体を洗うために浴室に入ってこようとしたのにはびっくりした。



お風呂くらい、ひとりでゆっくりしたいもの。



必死で侍女たちを説得して、それからはひとりで入らせてもらえるようになっ
た。



メグもタオルと着替えを置いて、私が浴室に入ったのを確認すると「上がられるころにまた来ますね」と言って出ていった。




「はーー……」



いつもより長いレッスンだったせいか、脚がじんじんする。




……やっぱり、お風呂は落ち着く。