わたくし、政略結婚いたします!?
ダンスももちろんだけど、マナーなんかの教養だって、私はまだまだだもの。
時間も無いし、休むなんてできない。
……頑張らなきゃ。
私はメグと歩き出して、ひとり心の中で気合いを入れたのだった。
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「……では、今日はここまでにしましょうか。準備もいろいろあるでしょうし」
先生はそう言って、パタン、と本を閉じた。
先生、というか、教養系を教えてくれている、公爵家のミース夫人。
初老の穏やかな彼女はとても優しくて。
温かくて。
すごく、落ち着く。
「はい。ありがとうございました」
私も自分の本を閉じてぺこりと頭を下げると、夫人はにこりと笑った。
「頑張ってくださいね」
「はい」
ニコニコしたまま夫人が帰っていくのをメグと一緒に見送ると、メグと一緒に自室に戻った。