わたくし、政略結婚いたします!?



ダンスももちろんだけど、マナーなんかの教養だって、私はまだまだだもの。


時間も無いし、休むなんてできない。



……頑張らなきゃ。



私はメグと歩き出して、ひとり心の中で気合いを入れたのだった。





*****



「……では、今日はここまでにしましょうか。準備もいろいろあるでしょうし」



先生はそう言って、パタン、と本を閉じた。


先生、というか、教養系を教えてくれている、公爵家のミース夫人。


初老の穏やかな彼女はとても優しくて。


温かくて。


すごく、落ち着く。



「はい。ありがとうございました」



私も自分の本を閉じてぺこりと頭を下げると、夫人はにこりと笑った。



「頑張ってくださいね」


「はい」


ニコニコしたまま夫人が帰っていくのをメグと一緒に見送ると、メグと一緒に自室に戻った。


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