わたくし、政略結婚いたします!?



人通りの少ない廊下。


だから普通にレナルドもいつも通りの物言いをしていたんだろうけど。



だけど、そこを私たちの後ろを、若いカップルが通り過ぎていった。


私達の方をちらりと見ただけで、すぐに視線を逸らされた。



……それはそうよね。


こんな、堂々と抱き合ってる人たちとかかわりたくないわよね。



「行ったか。……おい、顔赤いけど」



通り過ぎて行ったカップルを見てため息を吐きつつ、レナルドは私から身体を離す。



「き、気のせい!それより、なんで」


「あのままだったらお前、暴言吐いてさっそくばれるだろ、俺たちが偽物だって」



この世界、噂話は一瞬で広まるからな、とあきれたように言うレナルド。



ていうかそもそも、あんたが気持ち悪いとか言うから暴言吐きそうになったんでしょうが!!


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