わたくし、政略結婚いたします!?
ふんわりと空気を含んだ、なめらかなブロンドの髪。
陶器のように白い肌。
まるで人間のお手本です、とでも言えそうな、精巧な人形みたいな顔の造り。
大きな瞳と綺麗に通った鼻筋、可愛らしい桜色の唇。
にっこりとその少女は微笑むと、パーティーの出席者へ挨拶を述べた。
空気を震わせる鈴のような声は、可愛らしく、しかしはっきりと皆の耳に届いた。
その挨拶が終わると、音楽が鳴り始めて、ダンスの始まり。
それぞれ、徐にパートナーと向かい合い、手を取り合う。
……いよいよ、きちゃった。
ダンス……。
不意の緊張が私を襲ったのもつかの間。
スッと腰に回された手は、あまりにも自然で。
私は何の違和感もなくレナルドの手を取った。