わたくし、政略結婚いたします!?
「……メグはウィルが嫌いなの?」
いつでも穏やかなメグには珍しい、棘のある態度が気になってそう訊ねると、メグは困ったように笑った。
「嫌い、だなんて恐れ多いです。旦那様の親族ですもの。……まぁ、本心から言わせて頂きますと、嫌い、なんですけど」
「どうして?あんなに優しいのに」
レナルドを可愛いと言うメグだけど、私からしたらウィルの方がずっといい人に見える。
「だって。なんだかあの笑顔を見てると、馬鹿にされてるような気になってくるんですもん。……あんまり悪口は言いたくないので、これだけにしておきますが」
「そう……?」
馬鹿にされてるような気……。
そうかしら?
まぁ、人には好き嫌いがあるしね。
そう思って、私はそれ以上は追及せずに再びクッキー作りに励んだのだった。