わたくし、政略結婚いたします!?
「アリア様、ありましたよー!……あら、ウィル様?」
パントリーから食材を持って出てきたメグが、少し驚いたようにウィルを呼んだ。
「珍しいですね、こんな場所に」
「ああ、丁度通りかかったんだ。メグは相変わらず元気そうだね」
「おかげさまで!今日はなんのご用事ですか?」
台の上に持ってきた食材を置いて、メグはウィルに向かってにっこり笑う。
……けど、なんだか、いつもより、怖い……?
「レナルドに野暮用があってね。……じゃあアリア嬢、また」
「ええ」
爽やかな笑顔を振りまいて、ウィルは厨房を出ていった。