野良猫の飼い馴らし方。

最後に第三ボタンまで開けてネクタイをゆるめれば、繁華街の美少女と名高い【ノラ】に大変身。

いつも通りただブラブラしながら、試食品に手を伸ばし、安売りのものを探した。

ちょくちょく男の視線を感じるが、あたしはそれと交わらせることはない。

たまに"優しい人"が食事に誘ってくれるが、それは笑顔で拒否。

少ないお小遣いや食事券をくれる人には、軽く頭を下げてお礼を言う。

…まぁ、そんな人は少ないけれど。



ブラブラし続けて数十分。

いきなり、後ろから手を引かれた。

驚いて振り返ると、大学生くらいの男が3人。

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