契約彼氏-ニセ彼氏-

その日から、瀬戸君は私に対して見えないバリアを張るようになった。

私のファーストキスは酔った上での遊びにされ、2人の会話に上ることはなかった。

そして何となく時が過ぎていって。

私の瀬戸君に対する気持ちが恋だったのか好奇心だったのか、今でも自分で分からない。

ただ1つ分かっているのは、私の想いは軽くスルーされたということ。

受け止めてもらえなかった哀しさが、今でも胸の中におりのように沈み込んでいる。

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