契約彼氏-ニセ彼氏-
最悪だ。
こんな展開望んだわけじゃないのに……。
このままバックレてしまおうか。
お金はもう払ってあるのだし。
でも……。
踏ん切りがつかないままジリジリしていたら、急に「あること」に気がついた。
和樹、シャワーがいやに長い?
そうか。
私がビビッて逃げ出すのを待っているんだ。
そう思ったら急に悔しくなってきた。
こうなったら意地でもロストバージンしてやる。
そう思った瞬間、私の目には椅子の背に無造作に掛けられている和樹のジャケットが飛び込んできた。