はちみつれもん

side 麗奈


いきなりあたしのほうに向き直った隼人。

えっ……何…?


いきなり連れ出された時点で警戒していたあたしは、振り返った隼人の硬い表情に緊張を強めた。



「どし…たの…?」

もう一度、さっきした質問を繰り返した。



「あのさ……」




「…お腹すいた!」

…………へっ?

ニカッ とわらった子供みたいな笑顔。

勿論ピリピリしてたあたしは、拍子抜けしてしまって。


その場にぺたんと座りこんだ。




「どしたの?」

今度は彼に聞かれる番。

「何かとおもったぁー、」

そう言うと、「昨日の夜からなんも食ってねぇの。はーらへってしにそう!」なんて言ってて。
< 24 / 38 >

この作品をシェア

pagetop