はちみつれもん
side 麗奈
いきなりあたしのほうに向き直った隼人。
えっ……何…?
いきなり連れ出された時点で警戒していたあたしは、振り返った隼人の硬い表情に緊張を強めた。
「どし…たの…?」
もう一度、さっきした質問を繰り返した。
「あのさ……」
「…お腹すいた!」
…………へっ?
ニカッ とわらった子供みたいな笑顔。
勿論ピリピリしてたあたしは、拍子抜けしてしまって。
その場にぺたんと座りこんだ。
「どしたの?」
今度は彼に聞かれる番。
「何かとおもったぁー、」
そう言うと、「昨日の夜からなんも食ってねぇの。はーらへってしにそう!」なんて言ってて。