冷たいお兄ちゃんと禁断の恋


「今日飯いらないから」









そう言ってお兄ちゃんはリビングを出ていった。





たった一言だったけど、私は感動していた。





お兄ちゃんが…

お兄ちゃんが話し掛けてくれた!






ご飯作って待っていても、お兄ちゃんが帰ってこない日は何度かあった。


それも無言で。








だけどこうして一言言ってくれただけでもずいぶんな進歩だ。





< 39 / 173 >

この作品をシェア

pagetop