冷たいお兄ちゃんと禁断の恋
「君達、俺の連れに何してるの?」
私の後ろから声がした。
「チッ 男連れかよ」
男3人はつまらなさそうに去っていった。
助かった…?
後ろを振り返る。
「あのっありがとうございました」
「ん?あぁ、いいよ?」
顔を上げる。
にっこりと笑う彼。
「中野くん…!?」
同じクラスの中野くんだった。
喋ったことはないけど、学年1のイケメン…らしいので知ってる。
いつも女の子が周りにいる。
すごいなぁ…っていつも思ってた。
でも…
「何で中野くんが…?」
「たまたま通りかかったら、見たことのある顔の女の子が男に絡まれてたから」
彼は笑う。
きっとこの笑顔で女の子を射止めてきたんだろう。