LOVE PRINCESS(歩夢&真希)


「だからっ! 悪かったって!」

「何それ! 全然悪いと思ってない謝り方しないでよっ」


そう睨んだ真希の目には、瞬きをすれば落ちてしまうくらいの涙が溜まっていて。


「もう、やだ……」


その言葉と共に、大きな涙が落ちていく。

俺は、その涙に何も言えなくて。

でも真希の腕を離せなくて。


「どうせ聞いてなかったんでしょう、私の話なんて」


違う、なんて嘘すら吐けない。


「やっぱ高校が違うと無理なんだよ」


ポツリポツリ呟く真希の、こんな姿見たことない。


「今日だって、友達に歩を紹介したかったんだよ?
女子高って合コンばっか誘われるんだ。
だから彼氏居るからって断ったら、見てみたいって……」


合コン?
んな話聞いてねーぞ?


「なのに、歩来ないし。
友達には嘘吐かなくていいよ。って慰められちゃうし」

「だから……っ、ごめんって」

「もういいよ。
歩も私が居ない方がいいでしょ?
疲れてるのに、毎日毎日押しかける私なんていない方が楽、でしょう?」

「は? 何言ってんの、お前」

「だって、いっつも寝てばっかじゃん。
疲れてるのはわかるよ、けど……私との時間なんて全然考えてくれてない」


何も言えなかった。

だって本当のこと、だったから。


「だから、もういい。
……女子高って合コンいっぱいあるんだ。
そこで私のことを大事にしてくれる彼氏見つけるもんっ。
歩なんかより、いい男見つけるから!」


そう言うと、掴んでいた腕をおもいっきり振り解いた。


「……真希!」

「後悔しても、遅いんだからね!」


そう言い残して、真希は家へと入って行ってしまった。


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