海賊王子ヒースコート
「その役目、俺に任せてくれませんか?」
「は…?」
ダリウスは目を点にした。
「彼女を俺に下さい。俺が処女を奪いますから、それで勘弁してやるということで。これなら掟に背かず目的を達成できる」
どの辺りに慈悲の心を発揮しているのかが問題ではあるが、頑固なヒースコートにしてはかなり妥協している方だ。
「達成って、生温くないか?」
「処女を奪うだけで十分でしょう?海賊に汚されたってだけで不名誉でしょうからね。それ以上はしても意味ないですよ」
ダリウスは「ふむ」と考えた。
「まあ…そうだな…。しかも、テメーには借りができたわけだし……わかった。今日の働きに免じてテメーの意見に従ってやる。任せるぜヒースコート」