海賊王子ヒースコート
「一応聞くけど…君は船酔いする?アレルギーや恐怖症はないっていう情報は仕入れたんだけど、船酔い情報は聞き逃しちゃって」
「いえ…大丈夫だと思います」
どこまで聞き込みされたのか不安になったが、真面目に心配してくれているようなので正直に答えた。
「そう、良かった。僕は船医だから、体調悪くなったらおいで」
とびきりの笑顔を見せてからヒースコートの先を歩き出すエリオット。
「あっ、ちなみにヒースコート」
「なんだ?」
振り返ったエリオットは、非常にニコニコしながらヒースコートの耳元に手を当てた。
そして、彼だけに聞こえるよう、かなり小さい声で何事か囁く。
ようは内緒話だ。