海賊王子ヒースコート
「アイリーン・ミルフォード、十七歳。クオーツ島生まれ。ミルフォード家の長女で、趣味はお散歩。よく家から抜け出しては町の人と交流してるお転婆さん。ちなみに、特技はお屋敷からの脱走」
「………」
エリオットの口から出た情報にアイリーンとヒースコートは固まった。
「エリオット…お前、どこでそんな情報を…。ていうか、いつの間に」
「君達が昼間に突撃計画を練ってた時、暇だったから一人で町の人に聞き込みしてたんだよ」
サラリと言ってのけるエリオットが凄い。
だが、これでアイリーンは納得した。
(私のことはあらかじめ調べられていたんですね…)
なら名前くらい知っていて当然だ。