荒れ球リリーバー
不思議に思い、見つめていると。
『ウイニングボールって奴』
それが、勝利の証だと教えてくれる。
『志乃にやる』
『え?』
差し出されたボールと向けられた言葉に戸惑うけど。
『志乃のお陰で勝てた』
白い歯の覗く照れくさそうな大好きな笑顔で言われたから、素直に受け取る事にした。
『でさ…』
私がボールを手に取るのを見届けて、誠一郎は歯切れ悪く切り出す。
『ん?』
首を傾げる私に、奴は言い辛そうに問い掛けた。
『約束って…、なんだっけ?』
『へ?』
その疑問に、漏れるのは実に間の抜けた声。
信じ続けて、忘れられなくて、大切な約束。
『覚えてないの?』
幼稚な私は、困り顔で頷く誠一郎に腹が立つ。
『ウイニングボールって奴』
それが、勝利の証だと教えてくれる。
『志乃にやる』
『え?』
差し出されたボールと向けられた言葉に戸惑うけど。
『志乃のお陰で勝てた』
白い歯の覗く照れくさそうな大好きな笑顔で言われたから、素直に受け取る事にした。
『でさ…』
私がボールを手に取るのを見届けて、誠一郎は歯切れ悪く切り出す。
『ん?』
首を傾げる私に、奴は言い辛そうに問い掛けた。
『約束って…、なんだっけ?』
『へ?』
その疑問に、漏れるのは実に間の抜けた声。
信じ続けて、忘れられなくて、大切な約束。
『覚えてないの?』
幼稚な私は、困り顔で頷く誠一郎に腹が立つ。