荒れ球リリーバー
今日の相方。須永先生。

この草食系男子。

一体、何故こんな質問をしたのだろう。

「彼氏。女癖悪いって聞いたから」と彼は、華子ちゃん提供の個人情報を口にした。

「まぁ…そうですけど…」

セイの日頃の行いを思い返すと、否定出来ないのが悲しい。

すると、須永先生は予期せぬ発言をした。

「じゃあ、そんな奴やめて俺と付き合おう」

「………はい?」

少しの沈黙と再び漏れる間抜けな声。

突如放たれた言葉に思考回路が着いて来ない。

ガラッ

唖然としている私の意識を戻したのは、教室の戸を引く音だった。

昼食を終えた生徒達が騒がしく入室する。

「青枝先生。急ぎましょう」

「え?あっ。はっ、はいっ」

何事も無かったように促す須永先生の声に、私は慌ててレシピの続きを書き出した。
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