カラフル

数日後、あたしは特集のロケ現場へ、橘さんと一緒に向かっていた。

予定よりも早く到着したせいか、まだメイクさんもスタイリストさんも来ていない様子。

橘さんはあたしから離れ、別件の仕事で電話をかけにいった。

車の後部座席に腰掛けて、外をぼんやり眺めていると、視界に矢野ユウキの姿が入ってくる。

「おはようございます」

窓を開けて声をかけるあたし。

すると、その声に気がついた彼は、体の向きをかえて、こっちに歩いてきた。
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