カラフル

「ケチ」

閉じた雑誌をひじの下に置いて、向こうをむくあたしに、洋介はブスッとした声でそう呟いた。

信じると決めたはずなのに、今のあたしはやっぱり佐奈と洋介の仲を気にしていたりする。

どうして、そんなに雑誌を見たいのか。

もしかしたら、洋介も佐奈のことが好きなんじゃないのか。

と不安になって、あたしは2人の表情をジロジロ観察している。

「モデルって楽しい?」

そう問いかけてくる洋介に、佐奈はにっこり微笑んで、首を縦に振る。

ねぇ、佐奈?

やっぱり、洋介のことが好きなの?

「……いないよ」と言ったのは、相手があたしの好きな人だから?

やっぱり無理だ。

何を見て信じればいいのかわからない。

普通、男子に手紙なんて渡さないでしょ。

洋介がデレデレしている感じに見えて、イライラした。

自分の容姿をよく理解しているあたしは、相手が佐奈だと思えば思うほど、泣きそうな気持ちになる。
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