カラフル

その後のあたしは、じゃれあう郁とナナを冷やかしたりしていたけれど、頭の中は側にいる佐奈と洋介のことでいっぱいだった。

洋介の話し方は、あたしに対する態度と違って、少し丁寧で優しい感じがした。

また、佐奈も洋介と必要以上に話している気がして、多分、あたしの表情は引きつっていたに違いない。


休憩時間になり、郁から「トイレへいこう」と誘われたあたしは、佐奈と一緒にいたくなくて、1人で教室に残っていた。

「お前、化粧直しばっかしてるよな」

鏡を持ちながらアイラインを塗りなおしていると、向こうから歩いてきた洋介が、呆れた表情で前の席の机に腰掛ける。
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