【BL】腐男子な俺の恋フラグ


コンコン…


ドアのノック音がした。俺たちの部屋に人が来るのは珍しい事じゃない。大抵、律さんへの愛の告白をしてくる人たちが押しかけてくる。最初の内は律さんも応対していたけど、最近は居留守を使うようにしていた。
いつも俺が応対してありがとうを込めて律のブロマイドを1枚500円で売って帰っていただく。言っておくが、律にばれないよう販売するの大変なんだからな。

でも、今の俺はそんな余裕はないので、ため息を吐きながら律はドアの方へ向かった。告白する人だけならまだしも、たまに家族からの届け物が来たりする時もあるので応対しなければならないのだ。




「帰れ」




―――――…律さんは応対の仕方が本当に鬼畜です。本来なら律に告白する天使ちゃんを見たいけど、今は布団を5枚くらいかっぶてないと落ち着かない。いや、これでもまだ足りないんだけど。毛布と掛布団(夏と冬用)で律と俺のでコレしかないんだ。コレ以上布団がない。





「槙、居るよな?」




この声は…俺は布団からガバリと出てドアの方へ走る。




「あ、やっぱり居た」



「月帝会長!!」




俺はすかさず土下座した。もう、コレしかない。
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